神様の日記

ヘンテコな視点!

【interview】はてなブログ独占! 謎のクリエイター、「神様ラジオ!」の真相に迫る!!

2018年中頃、YouTubeにラジオの投稿を開始。突如として現れた、未だかつてない"ユーモア"と"センス"の音波は、瞬く間に全世界へと広がった。そして今もなお、数々の名曲とラジオを制作し、人々を"カオス"にし続けている天才クリエイター集団、神様ラジオ!。そんな彼らの、デビュー2周年の節目に、未だ謎多きその素顔を見せてもらった。

 

取材・文/ 引田美優

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自分が楽しければ、世間体はどうでもいい

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ーーまずは、デビュー2周年おめでとうございます。

 

神様 ありがとうございます。

 

ーー改めてお聞きしますが、この2年間、神様ラジオ!ではどのような活動をされてきたのですか?

 

神様 そうですね。大まかに言えば、ラジオの制作と作曲です。

 

ーー神様ラジオ!のラジオって、とてもユニークだと思うのですが、何か影響を受けたラジオとかってあるのですか?

 

神様 他人のラジオはあまり聞かないんですが、魔法陣グルグルの「グルナビ」と、さよならポニーテールの「さよぽにLOCKS!」はよく聞いていたので、そこら辺の影響はあるかと思います。

 

ーーラジオを作っているのに、ラジオは聞かないんですね。

 

神様 今はラジオって時代じゃないですからね。

 

ーーではどうしてラジオを作っていらっしゃるのですか?

 

神様 単純に楽しいからです。自分が楽しければ、世間体はどうでもいいので。

 

ーーあくまでも、自分のための活動ということですね。

 

神様 そういうことです。

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神様だから、神様と名乗っている

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ーー素朴な疑問なのですが、神様さんはなぜ「神様」と名乗っているのですか?

 

神様 あー、それよく聞かれるんですよ。やっぱり「神様」って名乗ってたら変なんですかね?

 

ーー正直、普通ではないなと思います。

 

神様 やっぱりおかしいですか(笑)

でも、僕は適当に神様と言っているわけではなく、一応そうであるという理屈を持って名乗ってるんですよ。

 

ーーそうなんですか。では、それは具体的にどのようなものなのですか?

 

神様 簡単なことです。自分が生まれる前の記憶がないということは、自分にとって、自分が生まれる前の世界は存在しない。つまり、自分が世界を作った。だから自分は神だ、と。こういうカラクリです。

 

ーーえ、でも自分が生まれる前の世界が存在しないなんてどうやって判断するのですか?

 

神様 自分が体験していないからないんですよ。

 

ーーそんな自己中心的な考えが正しいとは思えないのですが。

 

神様 そんなことはないですよ。僕たちは何事も自分の感覚、思考でしか判断できません。他人は嘘を付きますが、自分に嘘はつけません。つまり、他人より自分の主観の方が正しいんです。

 

ーーあ、なるほど。今の一言で私の思っていた世界が一変したような気がします(笑)

 

神様 そりゃ一変しますよ。だって神様ですから(笑)

 

ーー結局のところ、神様は自分が本当に「神」だと信じているから、「神様」と名乗っているのですね。

 

神様 そうです。

 

ーーそれにしても、ここまでしっかりとした基盤があるのに、ラジオの中身はめちゃくちゃですよね。

 

神様 確かに(笑)

 

ーーいつもごまさんとの掛け合いが、絶妙にズレていてつい笑ってしまいます。

 

神様 ちなみにごまにも由来があるんですよ。

 

ーーえっ、それは驚きました。是非聞かせて下さい。

 

神様 実はごまって、「God Manager」を略して「GOMA」なんです。

 

ーー凄い。ちょっと興奮してしまいました。こんなに細かい設定があったのですね。

 

神様 そうなんですよ。中々紹介する機会がありませんが。

 

ーーもしかして、りりたんさんにも何か由来があったりするのですか?

 

神様 ないです(笑)

 

ーーないんかーい(笑)

 

神様 りりたんに関してはほんとにノリで。最初は別にここまでのレギュラーキャラにするつもりはなかったんですよ。それがいつの間にかこうなってしまって。

 

ーーいや。本当はここで驚いてはいけなかったんですよね。むしろこの行き当たりばったりの方が正常。

 

神様 ごもっともです。

 

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僕は友達を作らないようにしています

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ーー神様ラジオ!の音楽はどれも素敵だなと思って聞かせて頂いているのですが、メンバーの中で誰が作曲を担当されているのですか?

 

神様 ありがとうございます。作曲をしているのは僕ですね。というか、作詞作曲編曲ミックスまで、全て僕がやらせてもらってます。

 

ーーえ、全部ひとりでされているんですか。それは凄いですね。

 

神様 まだまだ技術不足なところも多いですが。それでも、全て自分でやることには、それなりに意義のあることだと思っています。

 

ーーその意義とは?

 

神様 僕にとって芸術は、自分の心を表現する行為なわけです。そこに他者が介入すると、それもまた芸術ではあるのですが、また違ったものになります。いわゆるディオニュソス的というやつですね。しかし僕の場合、外ではなく内に芸術を求めているので、この他者の介入は邪魔なわけです。全て自分でやることは、自分の芸術を貫ぬくという意義があるんです。

 

ーーなるほど。ちなみに作曲はいつ頃から始めたのですか?

 

神様 高校1年生の後半頃からです。今から約3年ほど前ですね。

 

ーーでは結構、長いことされているんですね。

 

神様 長い割にはミックスとかまだ下手くそですけど(笑)

 

ーー作曲は誰かに教わったのですか?

 

神様 いえいえ、独学です。

 

ーー編曲なども独学ですか?

 

神様 ええ、全部独学です。人に習うのが嫌いなんですよ。と言っても、今はインターネットがありますから、独学と言っても完全な手探りではないですが。

 

ーー私は習ってもできそうにないですが、やはり作曲はセンスが大事ですか?

 

神様 確かに作曲にセンスは必要です。でも、センスは誰にでもあるものなので、美優さんも作曲はできると思いますよ。

 

ーーいえ、私はセンスが悪いので。

 

神様 センスが悪いなんてないですよ。だって自分の良いと思うものが悪いなんてありえないじゃないですか。もし悪いと思うのであれば、それは単に自分の思い通りにいかなかっただけですよ。

 

ーー確かにそうですね。ところで最新の楽曲『マイナス一駅』の裏話等あれば教えていただきたいのですが。

 

神様 この曲は、僕が電車で見かけたカップルの関係を、勝手に解釈して勝手に曲にしちゃったものなんです(笑)

 

ーー勝手に(笑)

でも彼女の"構ってほしい"という気持ちが生々しく描かれていると思います。実際に神様さんが、これと似たような体験をしたことはあるのですか?

 

神様 もちろんありますよ。最近は逆に「構ってくれるな」って感じですがね(笑)

 

ーー具体的に教えていただいても。

 

神様 中学生のときはよく思っていましたね。とにかく目立って皆んなの気を引いてやろうっていう。その裏には「構ってよ」がありますよね。「言わなくてもわかるよね」とは少し違いますが。

 

ーー神様さんはどんな中学生だったのですか?

 

神様 周りの人達から変人と呼ばれる中学生でした。

 

ーー具体的にどのように変人だったのですか?

 

神様 ペンギンの像に話しかけてガラスを割ったり、エッチなテストを学年中にばら撒いたり、廊下でレーザービームを発射したりと。そりゃあもうとんでもない変人でしたよ。

 

ーー結構やばかったんですね。

 

神様 今でも十分やばいですけどね。

 

ーーちなみに高校生のときはどのような学生だったのでしょうか?

 

神様 死んでました。

 

ーーえっ、どういうことですか?

 

神様 高校ではとにかく誰とも喋らなかったんです。

 

ーーどうしてですか?

 

神様 単純に好奇心ですよ(笑)

人と喋らなかったらどうなるんだろうという。

 

ーー結局変人なんですね。

 

神様 まあそういうことですよ。でもお陰で自分の好きなことに没頭できたし、この時期があったからこそ、神様ラジオ!があるんです。

 

ーー人との繋がりを断つことで、本当の自分が見えてくるということでしょうか?

 

神様 あっ、良いこと言いますね。まさにそういうことなんですよ。人に囲まれていると自分が見えなくなってしまうんです。それに気付いてから、僕は友達を作らないようにしています。

 

ーーそれもまた極端な話ですね。

 

神様 極端で良いんですよ。だって神様ですから。

 

ーー『マイナス一駅』は、アコースティックギターを基調とした穏やかな曲ですが、神様ラジオの音楽が影響を受けているジャンルやアーティストはありますか?

 

神様 特にないです。というか、実は語れるほどジャンルもアーティストも十分に知らないんですよ。そういう意味では、作曲家としてまだまだ未熟だなと思います。

 

ーーつまり、頭の中にあるイメージをそのまま曲にしているという感じですか?

 

神様 はい、そんな感じです。ただ、やっぱり引き出しが多いに越したことはないので、これから勉強していきたいと思います。

 

ーー作曲にも勉強は必要だと思いますか?

 

神様 必要だと思いますね。僕も最初の頃は、音楽理論を学ぶことに抵抗があったんです。理論を学べば理論通りにしか作れなくなると思って。でも、「音楽」という決まったものを作るためには、やはり音楽理論に基づいたものでなければならないんです。逆に言えば、音楽理論に則らないものは、そもそも音楽ではないということです。

 

ーーなるほど。それでは最後に一言お願いします。

 

神様 このインタビュアーが最後にいう言葉は「ありがとうございました」です。なぜ分かるのかと言うと、それは僕が神だからです。

 

ーーありがとうございました(笑)