思い出マシン
思い出マシン
いつかは忘れてしまう思い出
上手に繋ぎとめて守り続ける
心の奥に忘れた記憶たちが
光を浴びて輝き出す
溢れる思いのメロディーが
歌い始める
何処かで痛みを背負ったときは
思い出歌って笑顔で歩こう
いつでも思い出マシンが作る軌道
僕らはその上で歌ってた
心を走るあの音色が
今も聞こえる
心はずっとずっと
失くしたメロディーを探してる
あの日の音色をまだ覚えている
思い出マシンが作る軌道
光を浴びて輝き出す
心を走るあの音色が
今を奏でる
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この詞の歌詞を解釈していきます。
正真正銘、作者直々の解説ですよ〜(笑)
もし国語のテストでこの詞がでて「このときの作者の気持ちを述べよ」って書かれてたら、「ラーメン食いたい」って答えときゃいいよ!
ペケにした先生は教師失格!!
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さて、では本題に入りましょう。
この歌詞は、僕が高校1年のときに書いたものです。
Twitterに投稿したところ、中学と高校の同級生の間でちょっとだけ有名になりました。
有名になったのはいいのですが、当時から「こいつらなんも分かってねぇくせに」と思っていたような気がしなくもないようなするような、いややっぱしなかったようなしかししたような気も......
あれっ!!?
ちょっと訳分からなくなりましたネェ!?
でもね、そこがポイントなんですよ。
つまり、思い出と云うのは実に不明瞭、不安定、不正確なものだと言いたいんです。
試しに自分の好きな子の顔を、正確に思い浮かべて見て下さい。(いない方は自分の顔)
......はい。思い浮かびましたか?
じゃあそれを紙に正確に描き出して見て下さい。
......いや、描かなくてもわかる。
無理だわ。
紙の上に見るも無惨な化け物の顔が現れ、これを愛しのハニーに見せようものなら、貴方の顔には真っ赤な紅葉が咲くことでしょう。
このように、思い出とは、正確に思い出せない=自分で勝手にアレンジしちゃってるものなんです。極論を言えば空想。
すなわち、全ての人間が思い出を作り出す、思い出製造機。いわゆる「思い出マシン」なのです!!
つまり、この詞は「思い出の忘れた部分にキラキラの装飾をした人間の物語」なんです。
このことを踏まえて詞を読んで行けば、内容は大体理解できるのではないかと思います。
この詞ので云うところの「メロディー」「音色」は、それぞれ「詳細な記憶」「大まかな記憶」に置き換えられます。
「曲はなんとなく覚えてんだけど、細かいメロディーとか歌詞が思い出せねぇ」ってやつですね。
そして最後は偽りの音色を思い出して喜んでいる、というオチです。
なるほどなぁ〜......
では、今回はこれにて終了!!